あらすじ
元家政婦だった妻は、冷酷で口数の少ない年下の夫に選ばれ、結婚した。
結婚式もなく、指輪もなく、甘い言葉もない。
それでも妻は、夫の隣にいられるだけで幸せだった。
ある日、夫は妻の誕生日に、都内の大豪邸を贈る。
そこは、事業に失敗して没落した旧家・佐川家が代々守ってきた屋敷だった。
新しい奥様となった妻。
屋敷を失い、メイド見習いとして仕えることになった元女主人。
旧家に忠誠を残す使用人たち。
そして、妻以外にはどこまでも無慈悲な夫。
屋敷の主が変わった日から、古い誇りと新しい愛が静かにぶつかり始める。
これは、優しくない夫と、彼を愛し続ける妻が、白亜の屋敷で互いを選び直していく物語。