あらすじ
王都の権力闘争に敗れ、辺境へと左遷された若き天才文官・ヴィクトル。
「意味不明な紙切れ」しか召喚できないハズレ魔法のせいで、騎士団から追放された青年・アレン。
すべてを失った二人は、冷たい雨の降るスラムの路地裏で運命の出会いを果たす。
ヴィクトルが持つあらゆる概念を読み解くスキル『森羅の翻訳眼』は、アレンが召喚した異界の紙切れの正体を見抜いた。それは、圧倒的な論理で構築された「現代日本の科学書」と「マクロ経済学書」だった。
「この知識があれば、世界を根底からひっくり返せる」
二人は辺境の領地を拠点に反撃を開始する。
王都が『緊縮財政』と『燃料の増税』で領民を苦しませ、自滅の道を辿る中、ヴィクトルは現代の経済理論を用いて『領地債(国債)』を発行。積極的なインフラ投資と大減税で、辺境に未曾有の好景気をもたらしていく。
さらにアレンは現代の「化学」と「物理」を魔法に応用。雑草から高効率の代替燃料を錬成し、現代戦術を取り入れた圧倒的な戦闘力で、他国の干渉を物理的に粉砕する。
やがて、焦った王都の財務省や、裏で他国と結託し国を売り飛ばそうとする悪徳政治家たちが二人の前に立ちはだかる。しかし、圧倒的な経済力と科学的武力を手にした最強のバディにとって、彼らはもはや論破し、蹂躙されるだけの存在でしかなかった。
これは、どん底に落とされた二人の青年が、異界の叡智を武器に腐敗した国家を救済し、世界の覇権を握るまでの痛快な逆転劇。