あらすじ

【死者の声を聴く「耳」と、怪異を封じる「筆」。孤独な二人が織りなす江戸怪異ミステリ】  江戸、深川。針仕事で食い繋ぐ娘・鐘(かね)には、人には言えない呪いがあった。 それは、死者の末期の言葉――「死の声」を聴き取ってしまうこと。  その力のせいで家族に疎まれ、孤独の中に生きてきた鐘の前に、ある日、一人の風変わりな男が現れる。  男の名は、墨千代(すみちよ)。  幕府の裏組織「絵番所」に属し、世を乱す怪異を絵に描き写して封じる、孤高の絵師だった。 「お前のその耳、俺に貸せ」  怪異の正体を見極めるため、墨千代は鐘の能力を「道具」として必要とする。  最初は反発し合う二人だったが、江戸を揺るがす奇怪な不審死事件を追う中で、次第に唯一無二のバディへと変わっていく。  しかし、事件の背後には、墨千代の過去にまつわる恐るべき男・右近の影があった。 負の感情から「鵺(ぬえ)」を作り出し、江戸を闇に突き落とそうとする右近の野望を、二人は止めることができるのか。  最期の叫びを絵に閉じ込め、魂を鎮める。  呪われた異能を絆に変えて描く、切なくも鮮やかな江戸怪異譚、開幕。

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カクヨム
カクヨム2026/05/06
  • 現在の作品第12回角川文庫キャラクター小説大賞 / 第12回キャラ大賞カクヨムテーマ賞 / 異能/ホラー