あらすじ
帝国唯一にして最高峰の魔術の学び舎を卒業したアルドは、己の才能を疑わないエリート魔道士。
だが、彼には致命的な欠点があった。
それは、精密な魔力制御が絶望的に下手なこと。
強敵オーガを前に魔術を暴発させ、あろうことか仲間に火傷を負わせた挙句、背中を向けて逃走。
ついにパーティリーダーから「お前といると殺される」と絶縁状を叩きつけられ、パーティをクビになってしまう。
プライドをズタズタにされ、一人寂しく夜の森を彷徨う彼を待っていたのは、空腹に飢えた森狼(フォレスト・ウルフ)の群れ。
絶体絶命の危機に陥った彼を救ったのは、身の丈ほどもある魔剣を振るう少女、イレナだった。
「邪魔にならんように小さくなっていろ」
圧倒的な強さを見せる少女に、アルドは己の未熟さを突きつけられる。
これは、見栄を張り続けた男が本物を目指して立ち上がるまでの、一夜の物語。
ざまぁなし。ただ少し、前を向く話。
(全6話+幕間)
*主人公アルドの視点で、本編『魔剣がうるさくて冒険に集中できません』の主人公イレナと魔剣ヴォルテクスとの出会いと冒険が描かれた作品です。
*本編を読んでいなくても、単独で楽しめる内容になっています。