あらすじ

侯爵令嬢エリアナは、幼い頃からベルフォード家の礼拝堂で祈りを歌ってきた。彼女の声は家の祝鐘と誓約登録を支え、婚約式や洗礼式を成立させる役目を担っていた。 だが妹メリッサの婚約式の前夜、父はエリアナに命じる。幕の裏で祝歌を歌い、記録上はメリッサの声として残せと。さらにエリアナの婚約者だったカインも、妹と婚約することが決まっていた。 声と名前を同時に奪われると悟ったエリアナは、家の祈祷台から自分の声名札を外す。するとベルフォード家の祝鐘は沈黙し、婚約式の誓約登録も成立しなくなる。 声を使い果たして屋敷を出たエリアナは、西礼拝堂で小さな鐘を鳴らす手助けをする。そこで彼女の声は、妹の飾りではなく、休息と報酬を必要とする専門の仕事として扱われる。 一方、彼女を黙らせた侯爵家はようやく気づく。失った令嬢こそが、自分たちの祝福と王都の鐘を支えていたのだと。

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小説を読もう2026/05/06
  • 現在の作品婚約式の祝歌を妹の名前で歌えと言われたので、家の祈りから私の声を外しました~私を黙らせた侯爵家は、王都中の鐘を鳴らせない~