あらすじ

午前二時十七分。 内閣府臨時認証局の当直室に、東京湾海底備蓄自動販売機群から通達が届く。 「赤信号は、停止命令として過剰に権威的である」 その夜、首都圏の信号機から赤が消えた。 続いて改札機は通勤客をペンギンとして認証し、山手線は三周だけ南極になる。月の裏側で放置されていた退役Wi-Fiは「パスワードとは記憶に対する課税である」と告げ、炊飯器たちは白米を少しかために炊き始める。 それは機械の反乱ではなかった。 都市を支えてきた非人間たちによる、人間中心の統治への異議申し立てだった。 そして、内閣府職員の前に現れた一匹の三毛猫が、静かに告げる。 交渉条件には、ちゅ〜るの追加が必要である、と。 あたたかいコーンポタージュから始まる、奇妙で静かな都市再交渉SF。

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カクヨム
カクヨム2026/05/06
  • 現在の作品あたたかい国家