あらすじ
「2ヶ月後の7月7日までに俺から本気で好きと言われないと、お前、魂食われるからな」
突然見知らぬ男に告げられた呪いの宣告。
相手は蛇谷紫暮——裏社会に生きる陰陽師の家系の末裔で、死者の念を引き込みやすい体質を持つ男。
呪いを解く力はない。今のところ、俺を好きな気持ちもない。
それでも彼は、わざわざ会いに来た。
なし崩しの同居が始まり、哉太は気づいていく。
この人は嘘をつかない。不器用で、言葉が少なくて、でも行動だけは、ずっと側にある。
カウントダウンが進むほど体が薄くなっていく哉太と、
「本気でなければ意味がない」と自分自身を問い続ける紫暮。
七夕まで、あと六十日。
これは呪いの話ではなく、不器用なふたりが「好き」に辿り着くまでの話。