あらすじ
夜の路地で倒れていた少女を、一人の医者が救った。
四肢の自由を奪う治療法不明の病。行き場のない彼女は、そのまま病院で過ごすことになる。
やがて五年の月日が流れ、少女は笑うようになり、居場所を見つけていた。
——だが、その“居場所”は、病によって守られていたものでもあった。
治療薬が完成したとき、医者は選択を迫られる。
それは彼女を救うのか、それともすべてを奪うのか。
「明日もここに、いられる?」
その問いに、彼は答えられなかった。
これは、救うという行為が、必ずしも正しいとは限らないという物語。