あらすじ
「平凡」を愛する少年と、「地味」を装う少女。
嘘だらけの二人が紡ぐ、不器用すぎる隣席ラブコメ!
高校二年生の赤羽悠希は、波風の立たない平穏な日常を何よりも大切にしていた。
そんな彼の隣の席は、クラスで「背景」と揶揄される地味系女子、黒椿サヤ。
分厚い銀縁眼鏡と長い前髪で素顔を隠す彼女は、悠希が少し話しかけただけで「私に構わないでください」と冷たく言い放つ。
――だが、悠希は知っていた。
そう口にする彼女の震える指先が、いつも自分の制服の袖をぎゅっと掴んで離さないことを。
眼鏡を外せば誰もが振り返る美少女。
深夜ラジオへ送るメールは驚くほど饒舌で毒 舌。
そして、本当は誰よりも寂しがり屋で、悠希の隣だけが彼女の「居場所」だということ。
「……赤羽くん、調子に乗らないでください。これは、その、服のほつれが気になっただけですから」
「ほつれを掴んだまま、三分間も離さないやつがいるか?」
言葉では突き放し、指先では縋りつく。
嘘つきな黒椿さんとの、じれったくて甘すぎる「境界線」攻略戦、開幕!