あらすじ
ある日突然、世界は変わった。
魔法でも異世界でもない。
ただ、人々は“見えないはずのもの”を見始める。
物に触れれば、その履歴が浮かぶ。
人を見れば、揺れる感情が色として滲む。
そしてごく一部の人間は気づいてしまう。
これは能力ではない。
現実そのものの仕様が、書き換わっているのだと。
高校生・佐伯 恒一は、物に触れることで“世界のログ”を読む力に目覚める。
同じ頃、現象の調査を続けていた少女・霧島 紬と出会う。
彼女は言う。
「あなたは偶然じゃない」
観測する少年と、解析する少女。
二人が揃ったとき、世界は初めて“意味”を持ち始める。
やがて能力は拡散し、社会は静かに歪み始める。
見える者と見えない者。
管理する者と抗う者。
そしてその中心で明らかになるのは——
この現実が、最初から“記録される側”だったという事実。
これは異能力バトルではない。
現実の裏側を読み解く、観測と崩壊の記録。