あらすじ
かつて世界を滅ぼした科学技術が『異端』として排斥され、神の奇跡たる『魔法』こそが絶対とされる世界。
黒衣の異端審問官フェルム・フリーマンは、異端の力で異端を狩る教会の暗部“第十三位”として恐れられていた。
周囲からは「世界を守るため、自らの魂を穢す哀しき狂犬」と畏怖と憐憫の目を向けられているフェルム。彼を真っ当な光の道へ救済しようと、エリート同期の女審問官も追ってくる。
だが……彼らの思いとは裏腹に、フェルムの本性は、圧倒的な質量の物理兵器と機械の駆動美に魂を売った『限界メカオタク(ロマンチスト)』だった。
「うおおおっ! なんだこの美しいギアの噛み合わせはぁぁぁっ!」
表向きは冷酷に異端技術を「押収・封印」すると見せかけ、裏では自らの秘密基地(ガレージ)にコレクションし、ウキウキで徹夜のチューンナップに励む毎日。
さらには処分寸前で横領した機巧乙女(オートマタ)の『零式・アステリア』まで、彼の過剰な偏愛(メンテナンス)によって狂信的なヤンデレへと覚醒してしまい――?
「所詮は、紛い物の信仰か」
傲慢な魔法至上主義者たちの絶対結界を、非効率で泥臭い『鋼の杭(パイルバンカー)』で理不尽に粉砕する!
建前と本音が激しく交錯する、極大火力の物理(ロマン)無双譚、堂々開幕!