あらすじ
世界最強の男は、コンビニで人に嫌われるのが怖くて死にました。社会的に。
四団体統一チャンピオン鬼塚鉄也。
パンチは人を沈めるが、コンビニのおじさんの表情一つで自分が沈む。
「嫌われましたか?」
深夜二時、カフェラテの前で発生する存在論。
タクシーに謝罪を追いかけ、花の顔色を読み、ギターの弦を殺し、ついに茶道へ辿り着く。
お湯の音だけが鳴る一瞬、世界から「他人」が消える。
——そのときだけ、生きている。
しかし安心してください。
宇宙は最終的に全部消えます(熱的死)。
コンビニのおじさんの記憶も、あなたの黒歴史も、この文章も、きれいに無になります。
つまり今悩んでいるそれ、規模的に誤差です。安心して震えてください。
茶碗は揺れる。心も揺れる。でも宇宙はもっとでかく揺れない。
なので、とりあえずカフェラテは飲めます。
たぶん優しい話です。
たぶん。