あらすじ

扉を開けると、白い欠片が目の前を通り過ぎた。 「今回は何位?」  僕は尋ねながら藤枝さんの部屋に足を踏み入れる。勤務初日は高校生といえど女性の部屋に入るのは少し緊張したが、今となっては少しの抵抗もない。 「7位です」 「すごいじゃん」 「すごいだけですよ」  少しも嬉しくなさそうな声とシャーペンが紙を走る音が混ざった。  僕は彼女に一歩近づくたびに散らばる紙片を集めていく。 「すごいだけで、景色は変わんない」  彼女の手はペンを止めない。彼女の目はノートと問題集を行き来している。  僕は部屋中に散らばった紙片を集めてゴミ箱に入れ、窓際に置かれた椅子に座った。 「一番前に立てなきゃ意味ないですから」

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エブリスタ
エブリスタ2026/05/05
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