あらすじ
大学院で研究に行き詰まり、失恋のショックと共に乙女ゲーム『聖女になりたいなんて誰が言った』の世界へ転生した。
今は大神殿を左遷された、攻略対象の1人である王立学校サンクト・ラプラスの講師・エリアス・ヴァン・アリス。
「どうせなら、数年後に現れるゲームヒロインとのハッピーエンドルートを辿って、幸せな人生を謳歌してやる!」
そう決意した私ことエリアスは、転生直後に、学園でいじめられていた孤独な少女・フィリアを助ける。
「勉強がしたい」と願う彼女のひたむきさに心を打たれたエリアスは、暇つぶしと自身の復習を兼ねて、前世の知識である『数学』を教え始める。
だが、それがすべての計算違いだった。
3年後。ついにゲームの物語が始まる。
エリアスは、憧れのメインヒロイン・セレスティーナとの「運命の出会い」に心躍らせるが――その瞬間、学園が異常な魔力パルスによってイベントは強制終了する。
そこに立っていたのは、エリアスが教えた「シャノンエントロピー」で魔力を極限まで符号化し、「ウェーブレット変換」で事象を多重解像度解析する、異次元のバグキャラクターへと変貌したフィリアだった。
これは、世界のバランスを壊す異次元な大聖女と、その彼女を庇護し寵愛をひとえに受ける私が、色々な苦難を乗り越えていく、ドタバタラブコメディである。