あらすじ

高校一年の朝倉恒太には、誰にも言えない「好き」がある。 それは、女の子の可愛い服を見ること。布の重なりや、やわらかい色合い、細部のつくりに、どうしようもなく心が引かれてしまう。 けれど、その気持ちが何を意味するのか、自分でもわからない。 男なのにおかしいのではないか。 そう考えては、誰にも言えないまま胸の奥にしまい込んできた。 ある日、ショッピングモールで服を見つめていた朝倉は、同級生の結城さんに声をかけられる。 「その色、いいね」と、同じものを同じように見ていた。 その出会いをきっかけに、朝倉は少しずつ、自分の中にある言葉にならない気持ちと向き合っていく。 白か黒か、男らしいか女の子らしいか。 そんなふうに割り切れない“途中の色”のなかで、自分を消さずに生きていくための物語。 これは、まだ名前のつかない「好き」を抱えた少年が、誰かのまなざしによって、少しずつ自分の輪郭を見つけていく青春小説です。

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カクヨム
カクヨム2026/05/05
  • 現在の作品灰桜のあわいで