あらすじ
都内で発生した小規模な爆破事件。
死者は出なかった。だが現場には、犯人からの奇妙な予告文が残されていた。
『高くて浅い場所にて、影は真昼の光を裏切る』
それは脅迫文ではなく、次の爆弾の場所を示す“問題文”だった。
刑事・相馬環は、警察の捜査が行き詰まる中、かつて天才作問者と呼ばれた男・黒瀬透を訪ねる。
社会から半ば降り、過去を封じて生きていた黒瀬は、予告文を一読して告げる。
「暗号じゃない。誘導だ」
犯人は爆弾を仕掛け、警察と黒瀬に“解答”を迫ってくる。
そして出題の先には、五年前の謎解きイベントで起きた一人の女性の死と、誰も答えを出さなかった過去が隠されていた。
爆弾は殺意ではない。
それは、逃げ続けた者たちを解答席へ座らせるための装置だった。
死体を推理するのではない。
爆弾の場所を当てなければ、次の問いが街を吹き飛ばす。
現代都市を舞台にした、出題型ミステリー・サスペンス。
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