あらすじ
異世界に転移したケイには、魔法の「型」がない。
型がなくても構わない。構造が直接見えるからだ。暗号理論を研究していた現代人の目には、この世界の魔法が解読可能なコードとして映る。魔物の外骨格を補強する魔力の組成を読み、一本の光で解体する。騎士団が束になっても倒せない相手を、ケイは構造ごと崩す。
封じられたものを開く者。やがてその力は「解錠師」と呼ばれた。
傍らには、型の正しさを問い続ける聖詔者がいる。
解き明かすほどに、別の封印が見えてくる。名前のない記録。途絶えた型の歴史。この世界に仕掛けられた鍵の、正体が。
——誰が、設計した。