あらすじ
若さだけを愛していた夫に、「もう女として終わった」と言い捨てられ、離縁されたエリアーヌ。
行き場をなくした彼女が辿り着いたのは、古いけれど確かな腕を持つ仕立て屋だった。
そこで働き始めたエリアーヌは、衣服を整えるたび、自分の心まで少しずつ縫い直されていく。
そして店の若主人ラウルは、彼女の容姿の移ろいではなく、積み重ねてきた日々や手の美しさ、静かな強さに惹かれていく。
一方、若い愛人に溺れた元夫は、やがて“見た目の華やかさ”だけでは手に入らないものを知る。
これは、捨てられたはずの大人の女性が、自分の価値を取り戻し、最後にはまっすぐ選ばれる物語。