あらすじ
無名のパーティから僅か5年で誰もが憧れるS級ギルドまで登り詰めたギルド『英雄の拠り所』。 そのギルドマスターは謎めいた存在の為、世間からは【空席の影主】と呼ばれている。
「つまらん……」
大量の資料と睨めっこしている人物こそ当の本人 ユオン だ。
「こんなはずじゃなかった……」
スキル【鑑定】と【付与】だけが取り柄の英雄のような冒険を夢見る少年、ユオンは戦える力をあまり持っていなかった。だから死なない為に強い人材を集める必要があった。たとえそれが【訳あり】だとしても__。
集めた人材は実った。いや、実りすぎた。彼、彼女らは目を疑うスピードで勝手に強くなっていき、いつしか最強ギルドを作ってしまった。その中に自分はいない。
「俺の実力が伴ってなさすぎる。 それなのにあいつらっ!!」
ユオンのことを盲信するメンバー達に持ち上げられ続けられた結果、ギルドを運営するギルドマスターになってしまった。毎日資料と睨めっこする日々は飽き飽きだ。
「つまらんからここを抜け出すか……」
英雄のような冒険は諦めて次は何をしようか。そうだ、悪役になろう。
散々あいつらに変に持ち上げられ、したくもないギルドマスターの(机仕事)をやらされたんだ。
今度こそ俺の青春をやり直すぞ。
これは俺が気ままに悪役として自由に遊んで楽しく暮らす物語
「ご主人様、私が必ず見つけますからね……! 必ず」
「マスター。 次は逃がさないからッ!」
「ご主人の居るところが僕の居場所」
「ユオン様の為なら世界中探し、見つけ出してみせます」
「俺は師匠を信じてます」
__になるはずだ、たぶん