あらすじ
すべてを奪われた奴隷の少女が起こした、生涯でただ一度の『反逆』の物語。
物心ついた時から、ルナリスの世界は「檻の中」と「主人の暴力」だけだった。
ラットネストを牛耳るベルフェゴールに買い取られた彼女と母は、理不尽な拷問と搾取の日々を耐え抜いていた。
だが、母がエルフ特有の不治の病『エルフィン風邪』に倒れたことで、ルナリスの生きるための希望は失われる。
治療を拒否され、冷たい牢獄で死を待つだけの母。
絶望に打ちひしがれるルナリスの前に、蛇の仮面を被った謎の女が現れ、残酷な希望を囁く。
「伝説の万能薬『パナケイアの涙』なら治せる。だが、それには100万のマナが必要だ」
「狼の仮面を被った魔力貸しを探せ。その男ならお前の希望を叶えてくれるだろう」
奴隷である彼女にとって、100万マナなど手に入るはずのない数字だった。
だが、母を救うため、ルナリスは生まれて初めて主人に背き、屋敷を抜け出す決意をする。
※本作は、本編『追放バンカーの異世界買収』に登場するヒロイン、ルナリスのスピンオフ短編です。
絶望したエルフの少女が、狼面の魔力貸しと出会い、世界を買い叩く本編は以下になります。
https://kakuyomu.jp/works/2912051596969636548