あらすじ

王国レジャーホルドでは、どんな真実も、世界台帳に受理されなければ現実を動かせない。 「私は王女を裏切っていない」 処刑台の上で、老騎士アルバート・グレインはそう訴えた。 だが、無罪を示す証拠束は壊れていた。封印は不整。索引は欠落。再演は安定しない。 世界台帳の声である《登記官》は、冷たく告げる。 『|拒理《きょり》』 見習い記録官のリオ・セイブルは、元騎士カイ・ヴァレンとともに、処刑まで残されたわずかな時間で失われた証拠を追う。 地下書庫に眠る欠落索引。 敵の手を渡っても変わらなかった写し札。 王女の寝所に残された影写しの痕。 保護の名で王女の声を奪う隔離命令。 そして、すべてを白紙に戻そうとする白紙卿の影。 真実を知っているだけでは足りない。 泣いても、叫んでも、世界は動かない。 必要なのは、敵の手を渡っても壊れない証拠束。 これは、剣で悪を倒す物語ではない。 真実を未来まで届く形に束ねる、証拠魔法官の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/05/05
  • 現在の作品証拠魔法官と世界台帳 〜真実だけでは救えない世界で、見習い記録官は冤罪を覆す