あらすじ
変化のない日常におれは満足していた。
地球での日々神経をすり減らすような毎日に比べれば、ここは何事もなく一日が過ぎていく。〈機械式アンドロイド〉のナンナと二人、遠く離れたこの火星で、ただ日々の仕事をこなすだけでいいのだから。
けれどそんな何もない暮らしに満足しているおれの元に、美人としか言いようのない女性が一人やってくる。
時を同じくして地球では、アンドロイド人権運動なんてものが盛んになってきた。
――――――
そうして白紙だった彼の日常は、縁遠かったはずの出来事をきっかけにそうして変わっていく。その先に待つものは、果たして――。