あらすじ
最強の魔術師がいた。だが、誰もその正体を知らない。
分かっているのは、その魔術師が魔術を発動した時には必ず奇妙で下品な声が響いているということ。
――いつしか人々はその魔術師を幻影の賢者と呼んだ。
冒険者を生業にするカインは今日も低賃金で危険度の低い依頼をこなしていた。周りの冒険者は彼を万年銅等級と彼をバカにしていた。
そんなある日、いつものように依頼を探しに来たカイン。その横には冒険者になりたてであろう若い女性がいた。
彼女は奈落の黒砂漠という等級の高い冒険者でも命を落とす場所に行きたいと言い出した。
彼女の目的とは何か。カインはオホ声を発しながら、こっそりお節介を焼くのであった。