あらすじ
朝。布団から体を起こした、その瞬間だった。
ふと違和感を覚え、おれは目を細めて部屋を見渡した。寝起きで視界はぼやけていたが、その正体にはすぐに気づいた。
ランプが……点いている。
この部屋の壁には、妙なスイッチが一つ取り付けられている。手のひらにちょうど収まるほどの丸いスイッチで、その上部に緑色のランプが埋め込まれている。だが、これまで一度たりとも光ったことはなかったのだ。
気になって、これまで何度も押してみた。通り過ぎる際にさりげなく。時には思いっきり。無意識に指先が伸びることもあった。だが、いずれも反応はなかった。
それが今、点いている。点いているぞ……!