あらすじ
誰にも読まれなかった話だけを、わざわざ集めました。
語るのは、売れない落語家・迷亭未読。
客は少ない。反応はない。拍手もない。
それでもこの男、やめない。
なぜか。
やめると、自分がうるさいからです。
井戸の中の昨日の自分。
「いいね」で積み上がった城。
顔のない観客と、返事の来ない言葉。
全部まとめて、笑い飛ばすには少し重く、
泣くにはちょっとふざけすぎている。
これは落語の形をした、未読の供養です。
読まれなかった言葉たちが、
あなたの中でだけ、やっと音になる。
――そのとき、あなたはもう、無関係ではいられない。
まあ全部嘘だけど。