あらすじ
第二次世界大戦末期、ノルマンディー上陸作戦のを受けてパリからベルリンに移ることになった研究者の秋月三夜は、憂鬱な日々を過ごしていた。しかし小さな事故から十六歳の孤児の少女ゾフィーに弱みを握られ、二人は同棲することとなる。劣勢に追い込まれるドイツの中で二人は次第に心を交わし合っていくが、飢えを凌ぐためゾフィーは売春をし、心を深く抉られてしまう。微妙な距離感の中で暮らすうちに二人は互いに支えられていたという事実をゆっくりと認識していくが、対極的にベルリンの爆撃は少しずつ激化していく。爆撃により住居を失った二人はマールスドルフへと避難し、そこで戦争の終わりを迎える。ほどなくして退去が命じられ、国籍の異なる二人は別れることになる。ベルリンに一人残されたゾフィーは、たった半年の思い出だけを支えに再び一人で生きていくのだった。