あらすじ
女の子を分からせたいけど分かるだけの頭が女の子になかった物語。
または、誰も得をしない真実が静かに埋もれた物語。
王女エレノアは、人を困らせることを楽しむ無邪気な加害者だった。
ある日、彼女は一人の魔法薬使いヴェイルを気まぐれで雇う。
軽い遊びのつもりだった――その代償が、すべて自分に返ってくるとも知らずに。
やがて王女は地位も名誉も失い、辺境へ追放される。
だが彼女は最後まで気づかない。
なぜ、自分がこうなったのかを。
一方、すべてを“そうなるように仕向けた”男は、
何食わぬ顔で次の仕事へと向かっていた。