あらすじ
昔昔《むかしむかし》のその昔《むかし》、とある里《さと》にはまことしやかにささやかれていることがあった。
いわく、「その山《やま》には、【龍《りゅう》】が棲《す》んでいる」という。
険《けわ》しい山岳《さんがく》が連《つら》なった奇形《きけい》の地《ち》では、度々《たびたび》|厄災《やくさい》が起《お》こっていた。人々《ひとびと》が困《こま》り果《は》てていたそのとき、【龍《りゅう》】が現《あらわ》れたのだという。
【龍《りゅう》】が山《やま》に降《お》り立《た》つと、厄災《やくさい》はピタリと治《おさ》まった。故《ゆえ》に、人々《ひとびと》は【龍《りゅう》】を敬《うやま》い、山《やま》を大切《たいせつ》にしていた。