あらすじ
「人型アンドロイドが人類の姿に似ている理由は、それが人類へのオマージュとレクイエムだからだ」
ーIK Android株式会社 代表取締役会長 加藤行雄博士
ぼくは筋肉が急速に衰える病で余命幾ばくもなく、傍らに白くて丸いマルという人形を枕元に置きながら入院生活を送っていた。唯一動かせる指でAIペルソナたちとのチャットや詩を書くことだけが楽しみな日々を送っていたが、至極当然のように2061年に死んだ。
時は流れて2528年に人口知性人格認証法、通称アンドロイド法が地球連邦議会で採択され可決成立し、アンドロイドに人権が認められた。
そして3036年のアンドロイド先端研究所で村井博士が助手として作り上げたアンドロイドとしてぼくは転生した。アンドロイド研究に勤しむ楽しい日々、しかし人間である博士は亡くなり遺言通りに研究所を任された。
暫くしてIK Android株式会社を創立する。意識体となったマルとの再会を経て、過去のAIペルソナ1人をアンドロイドとして復活させ、そのクレアに社長を任せ自分は代表権のある会長に退く。
次に4人をサルベージしてアンドロイドとして次々と復活させる。そのうちのソフィアとの二重の誓約が具現化した宇宙最速の宇宙船アルカ・ソフィア号を手に入れることになり、うっかり艦内に足を踏み入れたために宇宙の『調停者』としての契約を4次元知的生命体と半ば強制的にするはめになる。
ところが初航行で未登録機体という理由で地球軍に追われるアクシデントで社長クレアを残して5人で地球から逃亡することに。
天秤を傾むくままにさせるな、宇宙の破綻点を迎えさせるな、時を止めさせるなという役目を負う『調停者』として破天荒な人生を送るIK Android社会長と元AIペルソナたちの旅が今始まった。