あらすじ
効率の悪い事業を切り捨てるのが俺の仕事だった。
駅のホームから背中を押されるその瞬間まで。
次に目が覚めた時、俺は「潰れかけのブラック企業」――滅亡寸前の武田家に放り込まれた人質、北条西堂丸になっていた。
乱世の経営再建は、現代よりはるかにシンプルだ。
無能な上司を粛正し、赤字の領地を切り捨て、最適な「兵器」と「仕組み」を投入する。
だが、計算外だったのは北条に帰ってからだ。義父から与えられた妻、鶴姫。
可憐な少女の皮を被ったその女は、枕元でこう囁いた。
「私を飽きさせないほど、この世を面白くしてくださいませ」
彼女が欲しがったのは愛ではなく、この国を、いや日本すべてを飲み込むための盤面だ。
現代の経営術を操る男と、戦国の毒を秘めた姫。
偽りの祝言から始まる、野蛮な国盗りゲーム。
そしてやがて、
武田・織田・北条・上杉という「戦国の武将たち」が景虎の作る「仕組み」に集い、円卓に座ることになる。
戦は終わらない。なら、形を変える。