あらすじ
精霊界──そこは自然の摂理が支配する、厳格かつ安定した世界。
水・火・金・土・木それぞれの性質を司る五人の理王の下、安定かつ厳格に万物は統治されている。
東の大河の片隅、ひっそりと涸れゆく泉。
「滅びゆくものを救ってはならない」という残酷な掟に従い、孤独に消えゆくはずだった一人の少年精霊。
その最後の一滴を掬い上げ、「雫」という名を与えたのは、水を司る孤高の存在・水理王だった。
それから十年。
王の館に迎えられた雫は、炊事や洗濯に精を出す、忙しくも平穏な日々を送る。
しかし、水理王の不在を突いた蛇の襲撃が、その幸せな日常を無残に切り裂いた。
事件を境に、理王は雫に理術の習得を命じる。
何故、自分は救われたのか。
戸惑いながらも修練に励む雫は、やがて知ることになる。
二百年前から続く水精の争い、そして自分を救った理王が背負う孤独な宿命を──。
恩に報いるため。
大切な方を守るため。
自分の居場所を守るため。
最弱の精霊は、精霊界の存亡を掛けた戦いに飲み込まれていく。
『水精演義』──動き出した運命の物語。
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序章 一滴の雫
一章 理術黎明編
二章 水精混沌編
三章 火精動乱編
四章 金精韜晦編
五章 木精継承編
六章 土精縁合編
七章 一滴太子編
八章 深々覚醒編
九章 众人放免編
十章 無理往生編
終章 一水盈盈編
※このお話は『小説家になろう』『カクヨム』にも掲載しています(完結済)