あらすじ

一九八〇年四月。 建築士になる夢を抱き、ガリ勉少女・三枝薫子は念願の大学へと入学した。 待っていたのは、巨大な製図台と格闘し、徹夜で模型を作り上げる、泥臭くも情熱的な「建築家」を目指す日々。 スマホもパソコンもないこの時代。 連絡を取り合うには、勇気を出して家の固定電話にダイヤルを回すか、届くのを待つだけの手紙しかない。 効率も、スピードも、検索機能もないけれど、だからこそ、誰かを想う気持ちは、今の時代よりもずっと濃かった。 同じ学科の同級生は、ちょうど一〇〇人。 その中の、たった二人が織りなす、一〇〇分の二の確率の恋物語。 建築用語は手探り、想いを伝えるのも手探り。 不器用な二人がゆっくりと引き直す、青春の青写真(ブループロット)。 ——これは、まだ何者でもなかった私たちが、未来を設計しようともがいた記録。

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小説を読もう2026/05/04
  • 現在の作品100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜