あらすじ
国を豊かに導き、内政も外交も完璧にこなす有能な国王。
——ただし、王妃の前では話が別である。
些細な一言で機嫌を損ねてしまえば、王は全力で謝罪を開始。
その結果、なぜか国規模の騒動へと発展するのがいつもの流れだった。
花が欲しいと言われれば国中の花を集め、
甘いものが好きと知れば国家予算で菓子大会を開催し、
機嫌を損ねれば外交そっちのけで土下座する。
側近は胃を痛め、臣下は頭を抱える。
それでも国は回る。なぜなら——王は本当に有能だからだ。
そんなある日、ついに王妃を本気で怒らせてしまい……?
「この国も財もすべてお前にやる!」
「いりません」
「ならば、わしだけでも受け取ってくれ……!」
これは、最強の王妃に振り回されながらも、
どうしようもなく妻を愛している国王の、少し騒がしくて、少し甘い夫婦の物語。