あらすじ
「おめでとうございます! 抽選の結果、あなたは『夕日の沈まない港町』スタンプラリーに当選しました」
民俗学者の俺が辿り着いたのは、地図から消えたはずの美しい集落。
だが、そこに待っていたのは、和風伝承になぞらえた残酷なボスラッシュだった。
ルールは単純。
『前の番号のプレイヤーが死ぬかクリアするまで、後の番号は鳥居を潜れない』
『後番号が鳥居を潜った瞬間、中にいた前番号は強制的に【ドロップアイテム】へ変わる』
一から九番目のプレイヤーたちは、死んだ仲間の遺志を武器に変え、力で神々をねじ伏せていく。
最強の九番目が放つ圧倒的な武力。効率的な神殺し。
だが、その「力押し」こそが、この街を破滅へ導く最悪の引き金だった――。
空に浮かぶ奇妙な星と雲。それは、俺たちの惨劇を消費する外部からの「地の文(実況ログ)」だ。
最後のエントリー、十番目の俺に課せられた使命は、神を殺すことではない。
カミオキ、ハカマギ、オビトキ。
狂った儀式の本来の意味を解き明かし、この「イベント化」した街を正しく供養すること。
「九番目までが間違えた。ここからは、俺の仕事だ」
知略と伝承の知識を武器に、俺は天に浮かぶ【観測者】たちの期待を裏切る――。