あらすじ

冬の北海道。如月学園の宿泊学習で北の地を訪れた如月瑠璃とサクタロウは、道内を巡る特急列車に乗り込む。美しい白銀の世界を走る車内で、穏やかな旅は唐突に終わりを告げた。  空調から散布された睡眠ガスによって乗客たちが昏睡する中、何者かによって殺害された異様な見立ての遺体が発見される。さらに、車両の後方で突如として時限爆弾が炸裂。その物理的な衝撃によって電子制御線が断線し、列車はブレーキが一切効かない『暴走状態』へと突入してしまう。  次なる爆発のタイムリミットが迫り、限界速度で終着駅へとひた走る鉄の箱は、完全に逃げ場のない密室と化した。  パニックに陥る生存者たちの中で、瑠璃はひとり純白の手袋を嵌め、事件の背後に潜む『モノのルーツ』を冷徹に辿り始める。  ちぎられた偶数の薔薇、不自然な乗客の振る舞い、そして見えない時限装置。  果たして瑠璃とサクタロウは、一切のデジタルに頼らず、物理法則と論理の力だけでこの絶望的な暴走列車を止めることができるのか――。極寒の地で、令嬢の極限の鑑定が幕を開ける。

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カクヨム
カクヨム2026/05/04
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