あらすじ

戦乱の時代。 幼き日、人質として生きることを強いられた一人の少年がいた。 動くことを許されず、ただ“待つ”ことだけを覚えたその少年は、やがて“耐える”ことを知る。 何もできない時間の中で、彼は一つの真実に辿り着く。 ――動かないことは、弱さではない。 やがて時代は動き、戦が始まる。 だが彼は、誰よりも遅く、誰よりも確実に動いた。 崩れないために。 失わないために。 しかし、その選択はすべてを救うものではなかった。 間に合わなかった命。届かなかった想い。 「待つ」だけでは、守れない。 その痛みが、男を変える。 そして―― 天下を揺るがす大事件が起きる。 主を失い、すべてが敵となる中、男は決断する。 生きるために、最も危険な道を選ぶことを。 闇の中を進む逃走。 誰が敵で、誰が味方かも分からない極限の状況。 その夜、確かに何かが起きた。 だが―― そのすべてを知る者は、いない。 これは、後に天下を取る男、 徳川家康が、 “なぜ生き延びたのか”に至るまでの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/04
  • 現在の作品徳川家康