あらすじ
公爵令嬢アイシャは、押し付けられる縁談から逃れるため、身分を偽って王宮の文官として働いていた。
ある夜、図書館で出会った男は、なんと冷酷王と恐れられるシャハリヤール王陛下。翌日、夜伽係に指名されたアイシャは、処刑覚悟で寝所に向かう。
ところが、王が求めたのは──本の読み聞かせだった。
「お前の声でしか、私は眠れぬ」
眠れぬ夜を過ごしてきた王の、ささやかな救いはアイシャの声。毎夜、本を読み、王が眠るのを見守る日々。
けれど王宮には、彼を蝕む陰謀の影が忍び寄っていた。継母の支配、義弟の執着、誘拐婚、王弟の秘密。すべてを乗り越え、王と彼女は何を選ぶのか。