あらすじ

冬の海に立つ灯台で暮らす少女は、 人魚の歌に狂った父と、家を出た母を持つ孤独な灯台守だった。 ある夜、海から現れた黒髪の人魚と出会う。 少女の掲げる灯りに惹かれた人魚は、 昼は人の姿で、夜は人魚の姿で灯台を訪れ、 少女と静かな対話を重ねていく。 「あなたは綺麗よ」 「灰色の冬の海みたいで、好き」 その言葉に救われながら、 少女は次第に灯台の役目よりも、人魚だけを見るようになる。 だが、灯りは人魚を縛り、 灯台はふたりを引き裂く存在だった。 灯りを消すか、世界を守るか。 少女が選んだのは―― 人魚と共に、海へ沈むことだった。

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カクヨム
カクヨム2026/04/08
  • 現在の作品【静かな百合】灰色の海で、君を待つ