あらすじ
この世界は、見えない『管理者』によってランク付けされた巨大な劇場だ。
家柄、才能、容姿。すべてが数値化されたカーストの中で、俺――大木俊介の評価は最低のランクF。
……いや、システムにすら認識されない『絶対零位(アブソリュート・ゼロ)』。
誰からも期待されず、誰の記憶にも残らない。
そんな空っぽの人生は、夏休み直前、血まみれのナイフを握る転校生・相沢アリスとの出会いで一変する。
「行きたいか、行きたくないか。二択よ、最下層のゴミさん」
アリスの持つ『砂時計』の力で、三ヶ月前の始業式へと強制送還(リロード)された俺。
未来の知識と、あらゆる世界の理を無効化する『虚無の王(NULL)』の権限。
「欠陥品」と蔑まれた俺の拳は、今やエリート執行官や伝説の英雄すらもデリートする神の鉄槌へと進化していた。
だが、黄金の都アーク・セクションで待ち受けていたのは、世界を確定させる最強の特異点・滝川陽平。
一度は無惨に殺された俺を救うため、アリスは自らの存在と引き換えに砂時計を砕く――。
「大好きよ、俊介さん。……次は、あなたが私を見つけて」
光の中に消えた最愛の死神。
手元に残されたのは、彼女の欠片が宿る黒い砂時計。
待ってろ、アリス。管理者がなんだ、神がなんだ。
世界を100万回巻き戻してでも、俺が、あんたのいる未来を再設計(リライト)してやる。
これは、世界に捨てられた少年が、最愛の少女を取り戻すために「神の設計図」を焼き尽くす、反逆の物語。