あらすじ
「この異世界、超テンプレ通りじゃん。はぁ……もう知ってる。どうせ次はこうなるんでしょ?」
路地裏で猫を助けるつもりが、気づいた時には魔法陣発動。
なすすべもなく眩い光に包まれ辿り着いた先は、本棚がどこまでも果てしなく広がる巨大な図書館のような場所だった。
そんな場所で宙に浮く謎の本を手に取ると、現れたのはRPGの初期設定画面のようなホログラム。
「ここまでお約束通りとはさすがに……。でも嫌いじゃあないよ? 私もそんな期待には、ちゃんと答えてあげたいタイプだからねっ!」
迷うことなく指先を動かし、全ステータスを限界値まで上げ、すべてをカンストさせた結果――与えられた称号は、あまりにも潔すぎる一文字。
『神』
「……いや、シンプルすぎない!? もっとこう、厨二病風の二つ名とか欲しかったんだけど!?」
この異世界、どうやら私の知るテンプレ通りっぽいし、ステータスも初っ端から最強チート設定。
だったらやることは一つ。
この世界を最短ルートで攻略し、私に巻き込まれた猫耳美少女・ニアを全力で最後まで守り抜くこと。
「ニア、二人でまた元の場所に戻れるまで、私とこの世界中を旅してみようよ!」
「……莉乃さんは、本当にいつも前向きですね」
襲いくる凶悪な魔物も、理不尽な世界のルールも、そんなことはどうでもいい。
世界を救うのはついで。
私の命は、彼女を笑顔にするためだけに使うと決めている。
そんな私と、巻き込まれ体質の猫耳美少女ニアとの女二人旅(……もしかしたら増えるかも?)。
チートとテンプレを引っ提げて、ゆるっと始まります。