あらすじ
「世界の半分をやろう」――。
魔王のそんな使い古されたテンプレを、俺は鼻で笑って切り捨てた。
半分? 何を生温い事を言ってるんだ?俺が欲しいのは、この世界の「すべて」だ。
俺が、勇者として召喚された異世界エレフォニア。
そこは、優しさと軟弱を履き違えた王、贅を貪るだけの貴族、そして略奪しか能のない魔王が支配する「救いようのないクソゲー」だった。
魔王を倒し、聖剣を汚したその日から、俺の「真の攻略」が始まる。
「聖女? 民を導く看板になれ。魔族の四天王? 不眠不休の労働力だ。……それ以外? 俺が作ったシステムに適合するか、粛清されるか選べ」
俺は、優しき勇者の皮を被ったまま、聖騎士を傀儡の王に据え、スケルトンで農業を自動化し、飢えという名の首輪で周辺国を飼い慣らす。
これは、最強のペテン師が「勇者」の名の下に世界を恐怖と安寧の「完璧な楽園」を築き上げる、独裁と建国の物語。
「俺の名はリヴァイアサン。この世界の理不尽は、俺がだけで充分だ。」
トマス・ホッブズの哲学書「リヴァイアサン」に感化された男が独裁者として世界を喰らう。
新たなるダークヒーローの誕生だ。