あらすじ
「世界が平和になるかは知らないけれど、アラリック様のHPが1ドットでも減ることは私が許さない。」
三十三歳の社畜オタクだったハルカは、乙女ゲーム『幻想のアルカディア』の世界に、歴代最強の魔力を持つ聖女セラフィナとして召喚される。しかし彼女の目的は、魔王討伐でも国の救済でもなかった。
それは、ゲームの全ルートで必ず戦死する「最推し」のサブキャラ、第二騎士団長アラリックの生存フラグを死守すること!
聖女の魔力は「対象への愛の重さ」に比例する――。
アラリックを愛しすぎるセラフィナの魔力はもはや天災規模。彼がかすり傷を負わないよう二十四時間体制の自動防御結界を張り、彼が遠征に行けば「推しが泥を被るなど言語道断」と、戦場を更地にするほどの聖なる閃光で魔物ごと地形を消し去っていく。
ついには、アラリックの残業を減らして睡眠時間を確保するためだけに、大陸の半分を覆っていた魔王の瘴気を一撃で完全浄化。本来のヒロインや王太子が呆然とする中、世界は「推し活のついで」に救われてしまう。
あまりに重すぎる、けれど誰よりも真っ直ぐな聖女の愛に、氷の騎士団長もついに陥落!?
「君の愛を受け止める覚悟を決めた」と、死ぬはずだった推しから逆に過保護な溺愛を受けることになり……。
命がけの推し活が世界を救う、爆笑とときめきの聖女無双ファンタジー!