あらすじ

王国騎士団の師団長試験に合格したクラウスは、 王城で開かれた祝賀会に出席していた。 不器用な彼を支えてきた同期の魔導士リディアは、 人々の輪の中でそっと手を差し出す。 「踊ろう、クラウス」 ぎこちないステップ。 揺れる魔法灯の光。 温かい手のひら。 ようやく掴んだ未来の気配。 ――その瞬間、光が弾けた。 祝賀会は正体不明の魔力の襲撃に呑まれ、 クラウスの視界は白く染まる。 そして気づいたとき、 彼の手には“リディアの手だけ”が残っていた。 まだ温かい。 さっきまで隣にいた証のように。 世界が崩れていく中、 クラウスはその温度が消えていくのを、ただ見つめるしかなかった。

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小説を読もう2026/04/08
  • 現在の作品祝賀会で彼女が消えた…残ったのは手だけだった