あらすじ

公爵令嬢エリシアは、王太子アルベルトの婚約者でありながら、華やかな妹リリアの引き立て役として扱われてきた。 社交の場では妹が愛され、王宮では「地味で面白みのない婚約者」と軽んじられる日々。だが実際には、浪費と不正で崩れかけていた王家の財政を、陰で立て直していたのは彼女だった。 ある夜会で、王太子は皆の前で妹を伴侶に選ぶと告げる。 泣いて縋ると思われていたエリシアは、ただ静かに一礼した。 「承知いたしました。では私は、私の仕事を持って退きます」 彼女が去ったあと、残されるのは誰も読めない帳簿、辻褄の合わない支出、隠しきれない赤字、そして積み上がった不正の証拠。 これは、尽くしてきた令嬢がもう尽くすのをやめ、失って初めて価値を思い知る者たちを静かに見下ろす物語。

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小説を読もう2026/04/08
  • 現在の作品婚約者は妹を選ぶそうです。では私は、王家の帳簿を持って出ていきます!