あらすじ
雪の降る日、柳禅夜凪(りゅうぜんよなぎ)は死んだ。
信号無視のトラックによる事故だった。
その日、彼は幼なじみの少女、由梨茉日(ゆりまひる)を呼び出していた。自分の想いを伝えるために。
だが茉日は、その告白から逃げた。
振り返ることもなく立ち去った数時間後、夜凪は帰らぬ人となった。
もしあの時、逃げなければ。
もし一緒に帰っていれば。
そんな後悔を抱えたまま、茉日は周囲から夜凪を殺したと噂され孤立する。
そして夜凪の双子の兄、朝陽(あさひ)ともそれきり会うことはなくなった。
――それから三年。
高校の入学式で、茉日は再び朝陽と再会する。
だがそこにいたのは、かつての明るい少年ではなかった。
静かで冷たい雰囲気を纏い、まるで夜凪のように振る舞う少年だった。
夜凪の好きだった少女。
夜凪が生きていたら、きっと恋人になっていたはずの少女。
そんな茉日に、朝陽はどこか突き放すような距離を保つ。
しかし同じクラスで過ごす日々の中で、二人は少しずつ向き合わざるを得なくなっていく。
夜凪の死の日に残された想い。
言えなかった言葉。
そして、それぞれが抱え続けてきた罪。
後悔と罪を背負った少女と、弟の死を抱え続ける少年。
二人が辿り着く先にあるのは、
罰か、それとも救いか――。
《4/10完結、短編》
(AIツールGeminiによる誤字脱字修正、表現の整えあり)