あらすじ
ある朝、綾瀬真琴は見覚えのない置き手紙で目を覚ます。
「冷蔵庫を開けるな」「警察を呼ぶな」「昨日の自分を信じるな」――不可解な警告に戸惑う中、玄関の外からは自分自身の声が聞こえ、黒電話には謎の男からの着信が入る。
やがて真琴は、自分の部屋で起きている異常が、過去と未来の自分が入り乱れるループ現象だと知る。
冷蔵庫を開くのか、電話を信じるのか、それとももう一人の自分を受け入れるのか。
限られた時間の中で幾度も選択を迫られながら、真琴は「犯人は誰か」ではなく、「自分とは何か」という恐怖に追い詰められていく。
これは、ひとつの朝に閉じ込められた自分自身と向き合う、奇想天外なサスペンスホラーである。