あらすじ
東山三条の路地裏より狭い維摩の病室に、文殊菩薩と八百人の菩薩たちが押し寄せる。
「椅子がない」と狼狽する理屈屋シャーリープトラに、維摩は「お前は法を聞きに来たのか、それとも椅子に座りに来たのか」と一喝する。
そこへ天井を群青の宇宙へひらきながら、天女・小町が降臨。
花びらは執着のように貼りつき、解脱についての問答はやがて「男と女」という分別そのものへ及び、ついにシャーリープトラは女の姿へと変えられてしまう。
ちひろ、なぎこ、和泉の三人が五次元の裂け目から観測する、維摩経×量子力学×性の揺らぎの一話完結。