あらすじ
高校の『普通科』に通う高一年男子の海森勇輝は、同じ高校の『音楽科』に通う『声楽専攻』の高一女子、天野琴音と『一日おきに体が入れ替わる』ようになってしまう。
互いの高校生活を守るため協力し合うことを決める二人。
天才少女である琴音には『病気の祖父に歌を届けるため、一ヶ月後に行われる校内オーディションを突破する』という目標があった。しかし、周期計算によって試験当日が入れ替わりの日だということが判明、琴音は絶望するのだった。
そんな時、急遽迎えた本番で、入れ替わり中の勇輝が琴音の体で見事な演奏を披露する。実は勇輝は、一年前に亡くなった初恋の女性が遺した『十曲の録音』を毎晩のように聴いており、その十曲限定で琴音よりも上手く歌えるという能力を持っていた。
勇輝の演奏を聴いた琴音は、「私がレッスンします」と、代わりにオーディションを突破してもらうことを提案。舞台に初恋の人との繋がりを見出した勇輝はこれを了承。二人の秘密の放課後レッスン生活が始まるのだった。
音楽科での生活の中で、勇輝は様々なピンチに直面する。しかし最終的には、勇輝はそれらを『十曲の録音』の曲を歌うことで解決していくのだった。
勇輝の心には、迷いがあった。事故で亡くした初恋の人を、いつまでも想い続けている自分を好きになれていなかった。そんな勇輝を、琴音は音楽を通して肯定していく。
本番一週間前、勇輝は記憶のフラッシュバックによって『十曲の録音』の曲を歌えなくなってしまう。
悩み苦しむ勇輝に、琴音は「私の録音を聴いてください」と告げる。
琴音の録音によって歌声を取り戻していく勇輝は、自分の歌が初恋の女性によって与えられたギフトであると認識する。その歌が琴音を含む様々な人を幸せにできることを知った勇輝は、初恋の人を想い続ける自分を肯定できるようになる。
見事オーディションを突破してみせた勇輝は、歌を続けるため音楽科への編入を志すのだった。