あらすじ
『誘拐屋』と呼ばれる組織が、一人の少女をさらった。
ターゲットの名前は、東雲優(しののめゆう)。
一見、普通の女子高生だが、何事にも動じない姿勢に、誰もが違和感を抱いていた。
会話の流れで、彼女がつぶやく。
「"てんごく"に連れていってくれるのでは、ないのですか?」
その言葉に、理性を失う男たち──
『ひじょうしき』と呼ばれる術式を用いた、異能力とは?
誘拐を依頼したのは何者なのか。そしてその目的は?
──古今東西、語り継がれ、今なお多く支持されるのは、正義が悪を滅する物語だ。
あいにくと彼らは、正義の味方ではない。
世間の常識から外れた、非常識な存在。
だがこれは、れっきとした『正義』の物語だ。
ある者にとっては正解でも、ある者には不正解であるように。
『正義』とは、人が従うべき正しい道理であり、『己の』正しき議を通すこと。
「簡単なことはつまらない」
彼女はセオリーを嫌い、あえてリスクに身を投じる。
物事とは困難で、思い通りにはいかないもの。
そう──恋愛のように。復讐のように。
何が正しくて間違いか。
これはひどく、いびつな物語。
この物語には、世間一般での常識人は参加しない。
変わり者は褒め言葉。
正常、異常は紙一重。
常識非常識はいつだって──、己の『正義』が決めること。
🐱初の現代ファンタジーに挑戦です!