あらすじ
前世で「声」を奪われ、沈黙の中で死んだ聖女・ルミナ。
今世に転生した彼女は、精霊のささやきや人の本心が色や音で見える能力を持つ幼女として、豪華だが冷え切った公爵家に生まれる。
父ヴィクトル公爵は感情が昂ぶると声が獣のような威圧感に変わり、部下から「血も涙もない獣」と恐れられる人物。しかしルミナには、父の内心で溢れる愛と優しさが見える。
幼女の無垢さと有能さで父の心を翻訳し、家族の誤解を解き、やがて世界を救う鍵となる精霊の力を調律していく――これは、小さな少女が「不器用な愛」と世界を肯定する物語。